動画選考、不安を抱えていませんか?
ES・面接に加え、近年増えてきている”動画選考”。動画で何を見られているのかであったり、通過率がよくない場合は何が原因なのかわからなかったり、漠然と不安を抱えている人が多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、動画選考のコツや注意点、よく聞かれる設問をご紹介します!東工大メンター陣が意識していたポイントにはノウハウが詰まっており必見です!
動画選考とは?
動画選考とは、定められた質問に対する回答をスマートフォンやパソコンのWebカメラで撮影し、その動画を企業に送ることで選考されるものです。一方WEB面接は、Zoomなどのオンラインツールを用いながらWEB上で行う”面接”のことを言います。すなわち動画選考は基本的に1人で取り組みますが、WEB面接は目の前に面接官がいて、面接官との会話を重視する点で、大きく異なります。
動画選考の手順としては、基本的に企業からメールが届く→指定のアプリまたはURLから録画→動画を送信の流れであることが多いです。その中で、
・撮影の回数制限がある/何度でも撮り直しが可能
・設問が撮影以前にわかっている/撮影開始後にわかる
など、様々なタイプのものがあります。
企業が動画選考を行う目的としては2点挙げられます。
①文章ベースの履歴書では判断しにくい、人の雰囲気や熱意が見られるため
ESでは、各就活生の経験や性格から、企業が求める人物像に近い人材か、足切りのような役割をもたせて見極めることが可能です。しかし、会ってはじめてわかるその人の雰囲気までは判断できません。(ESの書き方に関してはこちら)
一方で動画選考ならば、就活生の話し方や雰囲気から、より自社に合う人材を見つけることが可能です。
②採用にかかるコストや時間を大幅に削減し、選考のスピードアップを図るため
面接では、対話を通じて1人1人の能力や熱意を判断することが可能ですが、コスト面からエントリーした全就活生と面接を行うことは難しいです。(面接対策に関してはこちら)
一方で動画選考ならば、比較的短時間で、自社の雰囲気に合いそうか判断することが可能です。
以上の理由から、動画選考はES・適性検査の提出と同じタイミングまたは提出直後に課されることが多く、企業の人と顔を合わせて行う”面接”に進む前に「ふるい」の役割としてよく使われると考えられます。
そのため、一般的に高倍率と言われている食品メーカーやIT、デベロッパー業界等で動画選考が導入されているケースが多いようです。
実際に動画選考で聞かれた質問
ここまでで、企業が動画選考を行う目的を理解できたかと思います。ここからは、動画選考でよく聞かれる質問を整理していきます!
ガクチカ(学生時代頑張ったこと)(例:学生時代に力を入れたこと、なぜそれに力を入れたのかも含めて)
ESや面接同様、「課題は何だったのか、その課題はどれくらい大変なものなのか」「課題に対する自身の行動」「行動の結果、どのような成果に結びついたのか」を、初めて聞く人がイメージできるように伝える必要があります。
自己PR・性格や価値観に関して(例:あなたの強みは?/これまでの人生の中で一番大きな障害は?/研究で大事にしている言葉は?)
自己PRに関しては、強みを問われることが多いです。その際、「自身の強みを冒頭で端的に述べる」「強みを生かして課題を解決したエピソードを話す」「会社でその強みをどのように活かせるか述べる」ことを意識しましょう。
性格や価値観を問う設問の場合は、自己分析の結果をもとにエピソードと絡めて話すとよいです。
志望動機系(例:インターン参加にあたっての意気込み)
自分の経験ベースで組み立てることが大切です。加えて、本選考の場合は「その企業でなければならない理由を、自身の価値観や強みと合致させながら示す」、インターンシップ選考の場合は「その企業のインターンシップだからこそ得たい学びを示す」ようにしましょう。(志望理由の書き方の記事は後日公開予定)
なお、いずれの設問もESでよく聞かれるものですが、ESと同じ内容を動画選考でも話すので問題ないです!動画選考では1問30~60秒で課されることが多いため、30秒150文字を目安に分量を調整し、話すようにしましょう!
また、撮影以前に設問がわかっている場合と、選考開始後に設問がわかる場合があります。後者の場合は、以上の質問に対する回答は準備したうえで選考に臨みましょう。
動画選考のコツ
ここまでで、動画選考でよく問われる質問を頭に入れることができたかと思います。
ここからは、選考を通過できる動画にするために押さえておくべきポイントと、東工大メンター陣が動画選考を受ける際に意識していた貴重な情報をご紹介します!
押さえるべき基本ポイント
内容は簡潔に、明るくはきはきと話す
ESや面接と同様、動画選考においても、主張や結論は動画の冒頭で伝えましょう。ここを後回しにしてしまうと、企業の方は何を伝えたかったのか理解しにくくなります。また、動画選考は30~60秒で課されることが多いですが、一般的に30秒で話せるのは150字、60秒で300字程度と言われています。提出用の動画を撮影する前に練習を重ねて、分量が適切か確認するようにしましょう。
さらに、動画選考は第1印象がとても重要ですが、機械に向かって話をすると表情が硬くなりがちです。WEB面接以上に笑顔を心掛け、明るい雰囲気で話すことを意識しましょう。
映り方に意識を向ける
企業の方は、続けて数百~数千の動画を見ていると考えられます。その中で、顔が暗く映る学生に対し、ネガティブな印象を持ってしまうかもしれません。照明の位置を確認したり、リングライトを活用したりして、自身が明るく映っているか確認した上で選考に臨みましょう。
また、自分の視線と同じ高さにデバイスを置き、動画を見ている企業の方と目線が合うように意識しましょう。デバイスが低い位置にあると、伏し目になり自信がなさそうに見えてしまいます。一方デバイスが高いと、カメラを見上げる形になり不自然です。
撮影場所に気をつける
動画選考は都合の良いタイミングでできるからこそ、気が緩みがちですが、選考の1種です。「背景に生活感のあるものが映り込んでいないか」「雑音が入らないか」に気を配り、動画提出前に確認をしたうえで送信するようにしましょう。
東工大メンター陣が意識していたポイント
約75%のメンターがスーツで撮影していたようです。一方でユニフォームなど、自分を表現できる服装で撮影していたメンターもいました。スーツ・私服いずれの場合も、ビジネスをわきまえた清潔感のある服装であることが重要です!
また、およそ3分の1のメンターがフリップを作成して動画選考に臨んでいたようです。内容をシンプルにまとめたフリップを準備すると、理解の手助けになりそうです。
業界問わず多くのメンターが「原稿を作成して、ある程度頭の中に入れてから撮影すること」「第一印象で明るい印象を与えられるような表情・映りを考えること」を意識していたようです。業界ごとに独特な質問が課される場合もあるようなので、入念に準備を行いましょう。
まとめ
今回は何を重要視されているのかわかりずらい動画選考のポイントをご紹介しました!
動画選考は、企業の人と顔を合わせて行う”面接”に進む前に「ふるい」の役割としてよく使われると考えられます。
そのため、第一印象で明るい印象を届けることが重要で、
・内容は簡潔に、明るくはきはきと話す
・自身が明るく映っているか確認する
・撮影場所の背景・雑音に注意する
ことが大切です!
筆者の経験談から、動画選考では、ESの文章ベースでは伝えられない自分の雰囲気・人柄をアピールするのが大事だと考えています。そのため、面接前に自分らしさを見せられるチャンスだと、前向きにとらえて選考に挑むとよいのではないでしょうか。
また、撮影した動画は提出前に振り返って確認することが大事です。自分が人からどう見えているのかを自分自身で認識できるため、面接のスキルアップにも繋がります!
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